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内窓の効果は本当にある?断熱・結露・防音の3つを解説

内窓の効果は本当にある?断熱・結露・防音の3つを解説

「内窓を付けても、そこまで変わらないのでは」と迷っていませんか。内窓の効果は大きく断熱・結露対策・防音の3つで、いずれも「今ある窓との間にできる空気層」がはたらくことで生まれます。この記事では、それぞれの効果がどの程度なのかを公表データをもとに整理し、あわせて効果が出にくいケースも含めて解説します。

内窓の効果は「断熱」「結露対策」「防音」の3つ

内窓(二重窓)は、今ある窓を取り外さず、その室内側にもう1枚の窓を追加するリフォームです。壁を壊す必要がなく、1窓あたり最短60分で設置できます。

効果の源はシンプルで、2枚の窓にはさまれた空気の層です。空気は熱を伝えにくく、音も通しにくいため、この層があるだけで室内と外の環境が切り離されます。加えて、窓が2枚になることで隙間風の通り道も減ります。

効果期待できること
断熱冬の底冷え・夏の暑さがやわらぐ。暖冷房が効きやすくなる
結露対策窓ガラスが冷えにくくなり、結露やカビの発生を抑えられる
防音外の騒音が届きにくくなる。室内の音も漏れにくくなる

断熱効果:熱の出入りの多くは「窓」から

住まいの断熱というと壁や屋根を思い浮かべがちですが、実際に熱がもっとも出入りするのは窓などの開口部です。一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会の調べでは、冬に暖房の熱が逃げる割合のうち58%、夏に冷房中の熱が入ってくる割合のうち73%が開口部からとされています(出典:YKK AP「窓の断熱がもたらす効果とは?」)。

つまり、壁や床の断熱に手を入れる前に窓を対策したほうが、費用対効果は高くなりやすいということです。

体感として何が変わるか

断熱効果が高まると、まず窓際の冷え込み(コールドドラフト)が弱まります。暖房をつけているのに足元だけ寒い、窓のそばのソファに座っていられない、といった不快感の多くは窓からの冷気が原因です。

LIXILは内窓「インプラス」の断熱効果を、室外0℃・室内20℃という条件の社内試験で公表しています(出典:LIXIL「インプラス 6つのメリット」)。また同社は、暖冷房費が月あたり約1,880円節約できるという試算も示しています(電気料金単価31円/kWhでの試算)。ただしこれは特定の条件下での数値であり、住まいの間取り・断熱性能・暮らし方によって結果は変わります

結露対策:抑えられるが「ゼロになる」わけではない

結露は、室内の暖かく湿った空気が冷たいガラスに触れ、含みきれなくなった水分が水滴になる現象です。原因は「ガラスが冷たいこと」と「室内の湿度が高いこと」の2つで、内窓が解決できるのは前者です。

内窓を設置すると、室内側のガラスが外気に直接冷やされなくなるため、表面温度が下がりにくくなります。その結果、結露が発生しにくくなり、サッシまわりのカビやカーテンの汚れも抑えられます。

それでも結露する場合

メーカー側も、内窓が結露をなくしきるものではないと明記しています。LIXILは「インプラスを取付ける事で、結露は抑制されますが、室内外の気温差が大きく、室内の湿度が高い場合などには、今ある窓やインプラスに結露が発生する場合もあります」と注記しています(出典:LIXIL「インプラス 6つのメリット」)。

次のような場合は、内窓に加えて湿度側の対策も必要です。

  • 洗濯物を室内で干している
  • 開放型の石油・ガスストーブを使っている(燃焼時に水蒸気が出ます)
  • 加湿器を強めに使っている
  • 換気扇を止めている、給気口をふさいでいる

なお、内窓と今ある窓の間の空間に結露が出ることがあります。これは室内の湿った空気が窓のあいだに入り込んでいるサインです。内窓を開けて空気を入れ替える、内窓の鍵をきちんと閉めて気密を保つ、といった対応で軽減できます。

防音効果:10dB下がると「音が半分」に感じる

音の大きさはdB(デシベル)で表されます。人の耳は10dB下がると音量が半分になったように感じるとされており、内窓による低減幅はこの体感の目安と照らして考えると分かりやすくなります(出典:LIXIL「インプラス 6つのメリット」)。

ただし、メーカーが公表する遮音性能はJISで定められた方法により実験室で測定した値です。実際の住まいでは、壁・天井・換気口・玄関ドアなど窓以外の経路からも音が入るため、同じようには下がりません。

効きやすい音・効きにくい音

音の種類内窓の効きやすさ
人の話し声、テレビの音、犬の鳴き声効きやすい(高めの音)
車の走行音、電車の音効きやすい
幹線道路の大型車、低周波の振動音効きにくい(低い音は壁や床も伝わる)
上階の足音、隣室の生活音ほぼ効かない(窓を通っていないため)

防音効果を高める3つのポイント

  1. 今ある窓とガラスの厚みを変える。同じ厚みだと同じ高さの音で共鳴し、効果が下がります
  2. 2枚の窓の間隔を広くとる。空気層が厚いほど音は伝わりにくくなります
  3. ガラスの種類を選ぶ。防音を重視するなら合わせガラスなど、厚みのある仕様が向いています

どの組み合わせが適しているかは、今ある窓の仕様と設置スペースによって変わります。無料の現場調査でご相談ください。

効果が出にくいケース

期待どおりにならない典型的なパターンを挙げます。事前に把握しておくと、判断を誤りにくくなります。

  • 部屋の一部の窓にしか設置していない:同じ部屋に未対策の窓が残っていると、そこから熱も音も出入りします。部屋単位でまとめて設置したほうが体感差は大きくなります
  • 内窓を開けたままにしている:空気層がなくなるため、効果はほとんど失われます。鍵を閉めて気密を保った状態が前提です
  • 音の侵入経路が窓以外にある:換気口・玄関ドア・壁の薄い部分からの音は、内窓では減りません
  • 断熱性能の低い外壁・床が主因:窓を対策しても、住まい全体の断熱が弱い場合は体感の改善が限定的になることがあります

内窓の費用の目安

内窓リフォームネットでお取り扱いしている内窓の価格帯は次のとおりです(引違い窓2枚建・工事費込み・税込。2026年8月時点)。

メーカー・シリーズ価格(工事費込み・税込)
YKK AP LiteU37,600円〜
YKK AP ウチリモ 内窓45,200円〜
LIXIL インプラス47,500円〜
三協アルミ プラメイクEⅡ51,600円〜
LIXIL インプラス for Renovation62,300円〜

価格は窓のサイズとガラスの種類によって変わります。最新の価格と仕様は内窓の商品一覧でご確認ください。浴室用の仕様もお取り扱いしています。

なお、内窓の設置は国の補助金の対象になる場合があります。2026年度は「先進的窓リノベ2026事業」が実施されており、条件を満たす製品であれば実質的な負担を抑えられます。詳しい要件と金額は先進的窓リノベ2026事業の公式サイトをご確認ください。

よくある質問

マンションでも設置できますか

室内側に取り付けるため、多くのマンションで設置できます。窓そのもの(サッシ)は共用部分にあたることが一般的ですが、内窓は専有部分の工事として扱われるためです。ただし管理規約で制限がある場合もあるため、事前に管理組合へご確認ください。

工事にどのくらい時間がかかりますか

1窓あたり最短60分です。壁を壊す作業がないため、複数の窓でも1日で終わることがほとんどです。

窓の開け閉めが面倒になりませんか

窓が2枚になるため、開閉の手間は増えます。頻繁に出入りする掃き出し窓では気になる方もいらっしゃるため、生活動線を踏まえて設置する窓を選ぶことをおすすめします。

掃除の手間は増えますか

ガラス面が増えるため、拭き掃除の手間は増えます。一方で、結露が減ることでサッシまわりのカビ取りの手間は減る傾向があります。

まとめ

  • 内窓の効果は断熱・結露対策・防音の3つ。いずれも2枚の窓にはさまれた空気層がはたらく
  • 熱の出入りの多くは窓から。冬58%・夏73%という調査結果があり、窓の対策は費用対効果が高い
  • 結露は抑えられるが、室内の湿度が高ければ発生しうる。換気とあわせて考える
  • 防音は音の種類によって効き方が違う。低い音や窓以外から入る音には効きにくい
  • 効果を引き出すには、部屋単位での設置と、鍵を閉めた状態での使用が前提

どの窓に、どの仕様を入れるべきかは住まいによって変わります。内窓リフォームネットでは無料の現場調査・採寸を承っていますので、お気軽にご相談ください。

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