建物の構造で内窓の効果は変わる?木造・鉄筋コンクリート

木造の家と鉄筋コンクリートのマンションでは、窓辺の寒さの感じ方が違います。「うちは鉄筋だから寒い」と言われることもあります。この記事では、建物の構造と内窓の関係を整理し、構造によって変わること・変わらないことを分けて解説します。
結論:内窓の効き方は「今の窓」で決まります
先にお伝えします。建物が木造か鉄筋コンクリートかによって、内窓の取り付け可否や効果の仕組みが変わることは基本的にありません。
内窓は、既存の窓の内側にもう1枚の窓を設けて空気の層をつくるものです。効き方を左右するのは、今ある窓がどれだけ熱を通しているかです。アルミサッシ+単板ガラスの窓であれば、木造でもマンションでも変化は大きくなります(窓の断熱性能の見方)。
取り付けの条件も窓枠の状態で決まります(内窓を取り付けられない窓とは?)。
それでも構造で変わること
1. 窓枠の納まりが違う
木造住宅では木製の窓枠(木額縁)が使われることが多く、鉄筋コンクリートの建物ではクロスを巻き込んだ納まりやアルミ製の枠が使われていることがあります。
⚠ ここが実務上の分かれ目です。LIXILは、クロス巻込み納まり・ケーシングタイプ・アルミ製窓枠ではふかし枠を使用できないと案内しています(出典: LIXIL よくあるお問い合わせ)。
窓枠の奥行きが足りない場合に使うふかし枠が使えないと、対応の幅が狭まります。詳しくは内窓のオプションをご覧ください。
2. 手続きが違う
分譲マンションでは窓が共用部分として扱われ、管理組合への申請が原則です。木造の戸建てにはこの手続きがありません(マンションに内窓は付けられる?)。
3. 湿気のこもりやすさが違う
気密性の高い建物では、室内の湿気が逃げにくく結露が出やすい傾向があります。内窓で窓面の温度は保たれますが、湿度側の対策(換気)は建物の性質に応じて必要です(内窓で結露は防げる?)。
「鉄筋だから寒い」は窓のせいかもしれません
コンクリートは熱を伝えやすい材料ですが、住まいの寒さをすべて構造のせいにする前に、窓の状態を確認する価値があります。
国土交通省は「屋根や壁に比べ、窓やドアからは室内の熱が外に逃げやすい」と説明しています。築年数の経った建物では、構造にかかわらず窓がアルミサッシ+単板ガラスであることが多く、そこが熱の出入りの中心になっている場合があります。
⚠ ただし、壁・床・天井からの冷えは内窓では改善しません。範囲が広い場合は住宅全体の断熱を扱う事業者にご相談ください(断熱リフォームは窓から?)。当社の取り扱いは内窓です。
構造別に確認したいこと
| 建物 | 確認したい点 |
|---|---|
| 木造戸建て | 窓枠の傷み・歪み、床下からの冷え |
| 鉄筋コンクリート(分譲) | 管理組合の承認、窓枠の納まり |
| 鉄筋コンクリート(賃貸) | 貸主の許可、原状回復の取り決め |
築年数の古い建物での確認点は築年数の古い家に内窓は付けられる?、賃貸の場合は賃貸に内窓は付けられる?をご覧ください。
内窓リフォームネットの内窓は、引違い窓2枚建の通常仕様で45,200円〜(工事費・税込、2026年9月時点)です。商品は内窓の商品一覧、取り付けの可否は無料の現場調査で判断します。
よくある質問
鉄骨造(S造)はどうですか
考え方は同じで、内窓の可否は窓の形と窓枠の条件で決まります。納まりは建物によって異なるため、現場調査で確認します。
木造のほうが内窓は効きますか
構造よりも、今ある窓の性能で決まります。単板ガラスのアルミサッシであれば、構造にかかわらず変化は大きくなりやすい条件です。
コンクリートの壁が結露します
壁面の結露は窓とは別の仕組みで、内窓の対象外です。換気・除湿の見直しと、必要に応じて断熱の専門事業者にご相談ください。
窓枠がアルミです。付けられませんか
アルミ製窓枠にはふかし枠が使用できませんが、奥行きが足りていれば取り付けを検討できます。判断は現場調査で行います(「内窓は付けられない」と言われたときに確認すること)。