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内窓(二重窓)とは?仕組み・メリット・デメリットをまとめて解説

内窓(二重窓)とは?仕組み・メリット・デメリットをまとめて解説

内窓とは、今ある窓を残したまま、その室内側にもう1枚の窓を取り付けるリフォームのことです。窓が2枚になることから「二重窓」「二重サッシ」「インナーサッシ」とも呼ばれ、いずれも同じものを指します。壁を壊さずに施工でき、1窓あたり最短60分で設置できるため、断熱リフォームの中では手軽な部類に入ります。この記事では、仕組み・混同しやすい用語との違い・メリットとデメリットを整理します。

内窓とは:今ある窓の内側にもう1枚の窓を足すこと

内窓は、既存の窓枠の内側に新しい窓枠を取り付け、そこに窓を組み込む工事です。今ある窓(外窓)はそのまま残すため、外観は変わりません。

効果の源は、2枚の窓にはさまれてできる空気の層です。空気は熱を伝えにくく、音も通しにくい性質があるため、この層があるだけで室内と屋外の環境が切り離されます。さらに、内窓の枠は熱を伝えにくい樹脂製が主流で、アルミサッシのように枠自体が冷えることもありません。

結果として、次の3つの効果が期待できます。

  • 断熱:冬の底冷え・夏の暑さがやわらぎ、暖冷房が効きやすくなる
  • 結露対策:室内側のガラスが冷えにくくなり、結露やカビを抑えられる
  • 防音:外の騒音が届きにくくなり、室内の音も漏れにくくなる

それぞれの効果がどの程度なのかは内窓の効果は本当にある?断熱・結露・防音の3つを解説で詳しく扱っています。見積書やカタログに出てくる言葉は内窓の用語集にまとめています。

「二重窓」「二重サッシ」は内窓と同じもの

先に呼び方を整理します。内窓・二重窓・二重サッシ・インナーサッシは、いずれも「既存の窓の内側にもう1つ窓を設けた状態」を指す同じ言葉です。メーカーや事業者によって呼び方が違うだけで、工事の内容は変わりません。

混同しやすいのは、窓の数を指す言葉と、ガラスの枚数を指す言葉が別にあることです。「二重窓」は窓が2つ、「ペアガラス(複層ガラス)」は1つの窓の中でガラスが2枚、という関係になります。

用語の対応表

用語意味
内窓 / 二重窓 / 二重サッシ窓そのものが2枚ある状態。ほぼ同じ意味で使われる
ペアガラス / 複層ガラス1枚の窓の中でガラスが2枚になっているもの。窓の枚数は1枚
Low-E複層ガラス複層ガラスの片面に特殊な金属膜をコーティングし、断熱・遮熱性能を高めたもの
外窓交換(カバー工法)今ある窓を撤去せず、その上から新しい窓をかぶせて交換する工事

よくある誤解が「ペアガラスにすれば内窓と同じ効果になる」というものです。ガラスを複層にしても、サッシ枠がアルミのままなら枠から熱が逃げ続けます。内窓は樹脂枠の窓を1枚足すため、ガラスと枠の両方に対策が入る点が異なります。

内窓と外窓交換、どちらを選ぶか

比較項目内窓外窓交換
費用安い高い
工期1窓あたり最短60分半日〜数日
開閉の手間2回開ける必要がある変わらない
防音効果高い(空気層が厚い)内窓ほどではない
窓辺の見た目窓枠が室内側に出るすっきりする

費用を抑えたい、工事を短く済ませたい、防音も重視したい、という場合は内窓が向いています。一方、窓の開閉のしやすさや見た目を優先するなら外窓交換という選択もあります。

マンションでは外窓の交換が難しいことが多くなります。窓は共用部分として扱われるためで、この点も二重窓が選ばれる理由の一つです(マンションに内窓は付けられる?)。3つの方法の詳しい比較は内窓・ペアガラス・外窓交換の違いをご覧ください。

内窓のメリット

1. 費用対効果が高い

住まいの断熱というと壁や屋根を思い浮かべがちですが、熱がもっとも出入りするのは窓などの開口部です。一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会の調べでは、冬に暖房の熱が逃げる割合のうち58%、夏に冷房中の熱が入ってくる割合のうち73%が開口部からとされています(出典:YKK AP「窓の断熱がもたらす効果とは?」)。壁や床に手を入れるより先に窓を対策したほうが、少ない費用で体感が変わりやすいということです。

2. 工事が短く、暮らしへの影響が小さい

今ある窓を壊さないため、大きな音や粉じんが出る作業がほとんどありません。1窓あたり最短60分で、複数の窓でも1日で終わることが多いリフォームです。仮住まいも不要です。

3. マンションでも設置しやすい

マンションの窓サッシは共用部分として扱われることが一般的で、勝手に交換できません。内窓は室内側に取り付けるため専有部分の工事として扱われ、設置できるケースが多くなります。ただし管理規約で制限がある場合もあるため、事前に管理組合へご確認ください。

4. 補助金の対象になりうる

2026年度は国の「先進的窓リノベ2026事業」が実施されており、条件を満たす内窓の設置は補助の対象になります。ただし製品の断熱性能によって補助額が変わり、性能が基準に届かない製品は対象外です。詳しくは先進的窓リノベ2026事業の公式サイトをご確認ください。

内窓のデメリットと対策

導入後に「思っていたのと違った」とならないよう、弱点も把握しておいてください。

デメリット対策・考え方
窓の開け閉めが2回になる頻繁に出入りする掃き出し窓は避け、寝室や北側の窓から始める
掃除するガラス面が増える一方で結露が減るためサッシのカビ取りの手間は減る
窓枠が室内側に出っ張る設置には奥行きが必要。カーテンレールの位置調整が必要な場合がある
窓辺に物を置いていると設置できない出窓のカウンターや家具の配置は事前に現場調査で確認する

もうひとつ重要なのが、効果は「部屋単位」で考える必要があるという点です。同じ部屋に内窓を付けていない窓が残っていると、そこから熱も音も出入りするため、体感の変化が小さくなります。予算の都合で分ける場合は、部屋ごとに区切って進めることをおすすめします。

設置できない・難しい窓もある

内窓は多くの窓に取り付けられますが、次のような場合は工夫や追加工事が必要になることがあります。

  • 窓枠の奥行きが足りない:内窓には取り付けのための奥行きが必要です。足りない場合は「ふかし枠」という部材で奥行きを足して対応します
  • 窓枠が大きく歪んでいる、傷んでいる:下地の補修が先に必要になります
  • 窓の前に家具やカウンターがある:開閉スペースが確保できるか現地で確認します
  • 避難経路に指定された窓:マンションの避難ハッチ付近など、規約上の制限を確認する必要があります

設置できるかどうかは窓ごとの状況によります。内窓リフォームネットでは無料の現場調査・採寸を承っていますので、判断に迷う場合はご相談ください。

費用の目安

内窓リフォームネットでお取り扱いしている内窓の価格帯は次のとおりです(引違い窓2枚建・工事費込み・税込。2026年8月時点)。

メーカー・シリーズ価格(工事費込み・税込)
YKK AP LiteU37,600円〜
YKK AP ウチリモ 内窓45,200円〜
LIXIL インプラス47,500円〜
三協アルミ プラメイクEⅡ51,600円〜
LIXIL インプラス for Renovation62,300円〜

価格は窓のサイズとガラスの種類によって変わります。浴室用の仕様もあります。最新の価格は内窓の商品一覧でご確認ください。

よくある質問

賃貸住宅でも設置できますか

建物に固定する工事になるため、貸主(大家・管理会社)の許可が必要です。退去時に原状回復を求められる可能性もあるため、事前に条件を確認してください。

すべての窓に付けたほうがよいですか

予算が許すなら効果は高くなりますが、優先順位を付ける方法もあります。長く過ごす部屋(リビング・寝室)、北側の窓、面積の大きい窓から着手すると、体感の変化を得やすくなります。

結露はなくなりますか

抑えられますが、なくなるとは限りません。室内外の気温差が大きく室内の湿度が高い場合は、内窓を付けても結露が発生することがあります(出典:LIXIL「インプラス 6つのメリット」)。換気とあわせて考えてください。

どのくらい持ちますか

樹脂サッシは腐食に強く、通常の使用であれば長期間使えます。内窓リフォームネットでは商品保証と施工保証のダブルサポートをご用意しています。

まとめ

  • 内窓とは、今ある窓の内側にもう1枚の窓を足すリフォーム。「二重窓」「二重サッシ」も同じ意味
  • 「ペアガラス」はガラスが2枚のことで、窓の枚数とは別の話
  • 効果は断熱・結露対策・防音の3つ。2枚の窓にはさまれた空気層がはたらく
  • 熱の出入りの多くは窓から(冬58%・夏73%)。費用対効果が高い
  • デメリットは開閉の手間と掃除するガラスが増えること。設置する窓を選べば影響は抑えられる

どの窓から始めるべきかは、住まいの間取りと困りごとによって変わります。内窓リフォームネットでは無料の現場調査・採寸を承っていますので、お気軽にご相談ください。目的から順に決めていく手順は内窓の選び方にまとめています。

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