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内窓の枠はなぜ樹脂?アルミとの違いと結露・断熱への影響

内窓の枠はなぜ樹脂?アルミとの違いと結露・断熱への影響

内窓の枠は、ほとんどの製品が樹脂でつくられています。見た目のためではなく、熱の伝わり方が金属と大きく違うためです。この記事では、枠の材質が断熱や結露にどう関わるのか、樹脂ならではの注意点とあわせて解説します。

内窓の枠が樹脂でつくられている理由

窓から出入りする熱は、ガラスだけを通るわけではありません。枠(サッシ)そのものも熱の通り道になります。

国土交通省の資料でも、窓の断熱性能は「サッシとガラスの組合せで決まります」と説明されています(出典: 国土交通省「省エネ性能向上のための 窓の性能表示制度」)。同じガラスを使っていても、枠がアルミか樹脂かで性能の区分が変わります。

内窓は室内側に付けるため、枠が冷たくなると室内の空気や湿気が直接ふれます。枠の材質は、内窓の場合とくに体感に関わってきます。

アルミと樹脂で何が違うのか

金属は熱をよく伝えます。YKK APは「樹脂フレームの窓は、アルミフレームの窓に比べて熱の伝わり方が約1/1,400です」と説明しています(出典: YKK AP「窓の断熱」)。

材質窓の枠としての性格
アルミ熱を通しやすい。強度が高く加工しやすいため、古くから外窓に使われてきた
アルミ樹脂複合屋外側にアルミ、室内側に樹脂。強度と断熱の両立をねらったもの
樹脂熱を通しにくい。内窓のほか、断熱性能を重視した外窓にも使われる

内窓は屋外の風雨を受けず、外窓ほどの強度を求められません。断熱を目的とした製品であることと、室内側にしか置かれないことの2つが重なるため、樹脂が選ばれています。

枠の材質は結露にも関わる

結露は、空気が冷たいものにふれて温度が下がったときに発生します。冷えているのがガラスであれば、ガラスに水滴が付きます。

アルミの枠は外の冷たさをそのまま室内側へ伝えるため、ガラスではなくサッシの下部に水がたまることがあります。樹脂の枠は熱を通しにくいため、枠そのものが冷えにくくなります。

ただし、内窓を付けても室内の湿度が高い場合や、外窓と内窓のあいだで結露が出る場合があります。結露の仕組みと残る原因は内窓で結露は防げる?で詳しく解説しています。

樹脂の内窓を足すと、熱の通しにくさはどこまで変わるか

日本サッシ協会は、樹脂製(または木製)の内窓を設置した二重窓の熱貫流率(Uw値。両側の温度差が1℃のとき1㎡・1時間あたりに伝わる熱量。数値が小さいほど熱を通しにくい)の早見表を公表しています。

既存の窓(外窓)内窓なし樹脂内窓(複層ガラス)を設置
金属製サッシ+単板ガラス6.512.26
金属製サッシ+複層ガラス4.651.99

単位はW/㎡K。出典は日本サッシ協会「二重窓の熱貫流率について」(代表的な構造を抜粋した早見表の値)です。

もっとも熱を通しやすい「アルミサッシ+単板ガラス」の状態から、樹脂の内窓を足すと数値が大きく下がることが分かります。枠が熱を通しにくいことと、窓と窓のあいだに空気の層ができることの両方が働くためです。

なお、この早見表は簡易的な評価による代表値です。実際の数値は製品の仕様や窓のサイズで変わります。

樹脂だからこその注意点

期待値の話として、樹脂の性質もお伝えしておきます。

  • 直射日光が長時間当たる場所では、経年の変化が出ることがあります — 内窓は室内側にあり、屋外の風雨や紫外線に直接さらされる外窓とは条件が異なりますが、変化がまったく起きないわけではありません
  • 研磨剤入りの洗剤や硬いスポンジでこすると傷が付きます — 手入れは中性洗剤とやわらかい布が基本です
  • 断熱性能は枠だけでは決まりません — ガラスの仕様と、窓を閉めたときの気密がそろって効いてきます

手入れの方法は内窓の掃除とお手入れ、経年で変わる部分は内窓はどのくらい使える?にまとめています。

費用と選び方

内窓リフォームネットで扱う内窓は、いずれも樹脂製の枠です。引違い窓2枚建の通常仕様で45,200円〜(工事費・税込、2026年8月時点)となっています。

枠の材質はどのメーカーも樹脂のため、選ぶときに差が出るのは枠の奥行き・カラー・対応する窓のサイズです。メーカーごとの違いは内窓メーカー比較、価格は商品一覧でご確認ください。

よくある質問

アルミ製の内窓はありますか

当社で扱っている内窓は樹脂製の枠のものです。内窓は断熱・結露対策を目的に設置されることが多く、熱を通しにくい樹脂が使われています。

樹脂は割れたり変色したりしませんか

内窓は室内側に設置されるため、屋外の風雨や紫外線に直接さらされる外窓とは条件が異なります。ただし直射日光が長く当たる場所では、経年の変化が出ることもあります。

外窓を樹脂サッシに替えるのと、内窓を足すのとではどちらがよいですか

目的と条件によって変わります。外窓の交換は窓そのものを入れ替える工事で、内窓は既存の窓を残したまま室内側に足す工事です。工事の規模・費用・マンションでの扱いが異なります。違いは内窓・ペアガラス・外窓交換の違いで整理しています。

枠が樹脂なら、ガラスは単板でもよいですか

目的によります。上の早見表でも、内窓のガラスが単板か複層かで数値に差が出ています。断熱を重視するのか、音や費用を優先するのかで選び方が変わります。内窓のガラスはどれを選ぶ?をご覧ください。ガラス仕様によって性能は変わるため、選択できる仕様はお問い合わせください。

補助金の性能要件は、枠が樹脂なら満たせますか

枠の材質だけでは決まりません。先進的窓リノベ2026事業では、事業に登録された製品であることと、内窓の性能グレード(Uw1.5以下)を満たすことが条件です。詳細は2026年度の内窓の補助金をご覧のうえ、最新の情報は必ず公式サイトでご確認ください。

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