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内窓は夏の暑さに効く?遮熱タイプのガラスと日射対策

内窓は夏の暑さに効く?遮熱タイプのガラスと日射対策

内窓は冬の寒さ対策というイメージが強いものですが、夏の暑さにも関わります。冷房中に室内へ入ってくる熱は、その多くが窓を通っているためです。ただし夏の暑さ対策には、冬とは少し違う考え方が必要になります。この記事では、内窓が夏にどう効くのか、内窓だけでは足りない場面はどこかを整理して解説します。

夏に入ってくる熱の約7割は窓から

冷房をつけているのに部屋が冷えない、西日の入る部屋だけ暑い。こうした状態の背景には、窓からの熱の侵入があります。YKK APの算出によると、アルミフレーム複層ガラスの住宅において、夏の冷房時に窓から入ってくる熱は約68%とされています(出典: YKK AP「窓の断熱がもたらす効果とは?」)。

冬に逃げる熱が約50%であるのに対し、夏のほうが窓に集中する割合は高くなります。夏は温度差による熱の伝わりに加えて、日射(太陽の光そのものが持つ熱)が窓から直接入ってくるためです。断熱・結露・防音を含めた効果の全体像は内窓の効果は本当にある?をご覧ください。

内窓が夏に効く2つの経路

①外の熱が伝わるのを抑える

ひとつめは冬と同じ仕組みです。内窓と既存の窓の間に空気の層ができることで、熱が伝わりにくくなります。夏は屋外のほうが高温のため、この層が「外の熱を室内に入れにくくする」方向に働きます。

あわせて、冷房でつくった冷気が窓から逃げるのも抑えられます。エアコンの効きが悪いと感じている部屋では、この点の変化を体感しやすくなります。

②日射の熱を抑える(遮熱タイプのガラス)

ふたつめが日射への対応です。ガラスの表面に金属膜をコーティングしたLow-E複層ガラスには、大きく「断熱タイプ」と「遮熱タイプ」があります。

タイプ性格向いている窓
断熱タイプ日射を取り込みつつ、熱を逃がしにくくする日当たりの少ない北側など
遮熱タイプ日射の熱を反射して入りにくくする日射が強く入る南・西側など

夏の暑さが主な悩みであれば、日射の入る窓には遮熱タイプが候補になります。窓の向きによって適したタイプは変わるため、どの窓が暑いのかを整理したうえでご相談ください。選択できるガラス仕様は窓の状況によって変わります。ガラスの考え方は内窓のガラスの選び方で詳しく扱っています。

内窓だけでは足りない場面もある

期待値の話として、夏の日射対策には内窓より効率の良い方法があることもお伝えしておきます。日射の熱は、室内に入る前に屋外側で遮るほうが抑えやすいという性質があるためです。窓の外側に取り付けるすだれ、シェード、外付けのブラインドなどが該当します。

内窓は室内側の設備のため、日射はいったんガラスに届きます。遮熱タイプのガラスはその熱を反射しますが、屋外側で日陰をつくる方法と比べると、日射だけを見た効率では譲る面があります。

一方で内窓には、外観を変えない、風雨で傷まない、冬も含めて一年を通して働く、防音や結露にも効くという利点があります。夏の日射対策だけを目的にするのではなく、通年の断熱と組み合わせて考えると判断しやすくなります。

夏に暑い部屋から手を付ける

家中の窓をまとめて工事する必要はありません。次のような窓は、変化を感じやすい候補です。

  • 西日が入る部屋の窓 — 夕方に室温が上がりやすく、暑さの体感に直結します
  • 南向きの大きな掃き出し窓 — 面積が大きいぶん、出入りする熱の量も大きくなります
  • 冷房をよく使う部屋の窓 — 冷気が逃げるのを抑えられるため、効率に効きます
  • 最上階や屋根に近い部屋の窓 — もともと熱がこもりやすく、窓からの侵入が重なります

なお、内窓は既存の窓を壊さずに室内側で施工します。外壁側の工事も足場も必要とせず、1窓あたり最短60分で取り付けられます。夏の間に相談を始めておくと、寒さが本格化する前に冬の備えもあわせて整えられます。

エアコンの効率という観点

夏の窓対策は、暑さの体感だけでなく冷房の効率にも関わります。窓から熱が入り続けている状態では、エアコンは冷やし続けなければなりません。逆に入ってくる熱が減れば、設定温度に達したあとの運転が落ち着きます。

ただし削減できる電気代の金額は、住まいの断熱性能、窓の面積、冷房の使い方、地域の気候によって変わります。一律の数字で示せるものではありません。考え方は内窓で電気代は下がる?で整理しています。

費用と補助金

内窓リフォームネットの内窓は、引違い窓2枚建の通常仕様で45,200円〜(工事費・税込、2026年8月時点)です。窓のサイズとガラスの仕様で金額は変わります。商品は商品一覧でご確認ください。

2026年度は「先進的窓リノベ2026事業」による補助を受けられる場合があります。補助の判定は窓の断熱性能(熱貫流率)で行われるため、遮熱タイプを選ぶ場合も断熱性能の要件を満たしているかを確認する必要があります。要件と金額は2026年度の内窓の補助金で解説しています。最新の情報は必ず公式サイトでご確認ください。

よくある質問

遮熱タイプにすると冬は寒くなりませんか

遮熱タイプは日射の熱を入りにくくするため、冬の日差しによる暖かさも抑えられます。日当たりの良い部屋で冬の暖かさを重視する場合は、断熱タイプが向くこともあります。どちらを優先するかは窓の向きと、夏冬どちらの不満が大きいかで決めることになります。

カーテンやブラインドでは足りませんか

室内側のカーテンやブラインドは、日射がガラスを通って室内に入った後で受け止めるものです。光をさえぎる効果はありますが、熱そのものは室内側に入っています。屋外側で遮る方法や、ガラス自体で反射する方法とは性格が異なります。

夏に工事すると室内は暑くなりますか

取り付けは室内側で行い、既存の窓を外すことはありません。窓を開けたままにする時間は限られるため、窓を交換する工事に比べて室内環境への影響は小さく済みます。

内窓を付けると窓を開けての換気がしにくくなりますか

換気のたびに内窓と外窓の2枚を開けることになります。網戸は既存の窓側に付いているものをそのまま使えます。詳しくは内窓を付けたら網戸はどうなる?をご覧ください。

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