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内窓で電気代は下がる?窓から逃げる熱の割合と節約できる理由

内窓で電気代は下がる?窓から逃げる熱の割合と節約できる理由

冷暖房を使っているのに効きが悪い、そのわりに電気代が高い。その原因の多くは窓にあります。住まいの熱は窓から出入りする割合がもっとも大きく、ここに手を入れると冷暖房の効率が変わります。この記事では、内窓で電気代が下がる仕組みと、どの程度の変化が見込めるのか、効果が出にくいケースまで解説します。

内窓で冷暖房費は下がるのか

結論として、冷暖房費が下がる可能性は高いといえます。ただし「毎月○円下がる」と言い切れるものではありません。住まいの断熱性能、窓の面積、冷暖房の使い方、地域の気候によって結果が変わるためです。断熱・結露・防音という効果の全体像は内窓の効果は本当にある?で扱っています。

目安として、YKK APは断熱性の高い窓について「地域によっても異なりますが、断熱性の高い窓を使用すると年間の冷暖房費が約8〜30%ダウンするケースも見られます」と説明しています(出典: YKK AP「窓の断熱がもたらす効果とは?」)。幅が大きいのは、元の住まいの状態によって伸びしろが違うためです。

なぜ窓を変えると電気代に効くのか

熱の出入りは窓に集中している

住まいから熱が逃げる場所、入ってくる場所は均等ではありません。YKK APの算出では、アルミフレーム複層ガラスの住宅における窓からの熱の流出入は次のとおりです。

季節窓からの熱の流出入
冬(暖房時に逃げる熱)約50%
夏(冷房時に入る熱)約68%

出典: YKK AP(同社算出、アルミフレーム複層ガラスの場合)。壁や天井、床をすべて合わせた分より、窓1か所からの出入りのほうが大きいことになります。冷暖房の効率を上げたいときに、まず窓が挙がるのはこのためです。

内窓は空気層とすき間の少なさで効く

内窓を付けると、既存の窓との間に空気の層ができます。空気は熱を伝えにくいため、この層が断熱材のように働きます。加えて、既存のサッシにすき間があっても、内窓を閉めることで空気の流れが抑えられます。

特に古いアルミサッシの単板ガラスは、金属のフレームが熱をよく通します。この状態の窓に内窓を足すと、変化を体感しやすくなります。

設定温度を下げても寒く感じにくくなる

電気代に効くもうひとつの経路が体感温度です。人が感じる暖かさは室温だけで決まるものではなく、まわりの壁や窓の表面温度からも影響を受けます。冷えた窓ガラスのそばにいると、室温が同じでも寒く感じるのはこのためです。

内窓によって窓の室内側の表面温度が下がりにくくなると、同じ室温でも寒さを感じにくくなります。結果として暖房の設定温度を上げずに済み、消費電力を抑えることにつながります。窓辺の冷気が足元に流れ落ちる「コールドドラフト」が起きにくくなる点も、体感の改善に寄与します。

効果が出にくいケース

次のような場合は、電気代の変化を実感しにくくなります。

  • もともと冷暖房をほとんど使っていない — 削減の対象になる使用量が少ないため、金額としての変化は小さくなります
  • 窓以外からの熱の出入りが大きい — 壁や天井、床下の断熱がほとんどない住まいでは、窓だけを直しても全体としての改善は限定的です
  • 設置したのが一部の窓だけで、冷暖房する部屋の窓が残っている — 同じ部屋に内窓のない窓があると、そこから熱が出入りします
  • 換気で常に窓を開けている — 開けている間は断熱の効果が働きません

逆にいえば、冷暖房をよく使う部屋の窓をまとめて内窓にするのが、費用に対する効果を得やすい進め方です。あらかじめ知っておきたい注意点は内窓のデメリットにまとめています。

電気代以外に得られること

内窓の効果は光熱費だけではありません。窓まわりの温度が下がりにくくなることで、結露の発生も抑えられます。窓のすき間が減るため、外の音が伝わりにくくなる効果もあります。

また冬場の室内の温度差が小さくなると、廊下や脱衣所との急な温度変化も緩やかになります。この観点は内窓はヒートショック対策になる?で扱っています。夏の日射対策としての効果は内窓は夏の暑さに効く?をご覧ください。

費用と補助金の目安

内窓リフォームネットの内窓は、引違い窓2枚建の通常仕様で45,200円〜(工事費・税込、2026年8月時点)です。窓のサイズやガラスの仕様で金額は変わります。商品と価格は商品一覧でご確認ください。

内窓は国の補助金の対象になる工事です。2026年度は「先進的窓リノベ2026事業」があり、断熱性能とサイズに応じて1か所あたりの補助額が決まります。ただし対象となるには一定の断熱性能を満たす必要があり、補助金の登録事業者による工事であることも条件です。詳しくは2026年度の内窓の補助金と、費用の内訳をまとめた内窓の設置費用をあわせてご覧ください。

よくある質問

何年で元が取れますか

元が取れるまでの年数は、削減できる冷暖房費と設置費用の両方で決まるため、一律には示せません。冷暖房の使用量が多い住まいほど回収は早くなります。補助金を利用できる場合は初期費用が下がるため、その分だけ期間は短くなります。回収年数の考え方は内窓は何年で元が取れる?で詳しく扱っています。

ガラスの種類で電気代の下がり方は変わりますか

変わります。単板ガラスより複層ガラス、複層ガラスより金属膜をコーティングしたLow-E複層ガラスのほうが熱を通しにくくなります。補助金の要件も断熱性能で判定されるため、ガラス仕様の選択は費用面にも関わります。選び方は内窓のガラスの選び方をご覧ください。選択できる仕様は窓の状況によって変わりますので、お問い合わせください。

エアコンを買い替えるのとどちらが効果がありますか

目的が違うため、どちらか一方という比較にはなりません。エアコンの買い替えは同じ熱をつくるための消費電力を下げる方法、内窓は逃げる熱そのものを減らす方法です。窓の断熱が弱いままエアコンだけを高効率にしても、熱が出入りする量は変わりません。

電気代の削減額を保証してもらえますか

削減額の保証は行っていません。住まいの断熱性能、窓の面積、冷暖房の使い方、地域の気候によって結果が変わるためです。判断の材料が必要な場合は、現在の窓の仕様と冷暖房の使用状況をお知らせください。

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