無料お問い合わせはこちら

内窓リフォームのデメリットは?知っておきたい7つのこと

内窓リフォームのデメリットは?知っておきたい7つのこと

内窓リフォームは断熱・結露・防音に効果が期待できますが、良いことばかりではありません。窓の開け閉めが二度手間になる、掃除する場所が増える、窓枠に一定の奥行きが必要になるといった点は、設置してから気づくと不満につながります。この記事では内窓のデメリットを7つに整理し、それぞれをどこまで小さくできるのかをあわせて解説します。メリットとの兼ね合いも最後に整理します。

内窓のデメリットは大きく3種類

内窓のデメリットは「使い勝手」「設置条件」「効果の限界」の3つに分けて考えると整理しやすくなります。それぞれに含まれる項目は次のとおりです。

種類内容
使い勝手①開け閉めが二度手間になる ②掃除する場所が増える ③窓辺が狭くなる
設置条件④窓枠に奥行きが必要 ⑤費用がかかる
効果の限界⑥結露がなくなるとは限らない ⑦防音は音の種類で効き方が変わる

このうち①〜③は「慣れ」や設置方法の工夫である程度小さくできます。一方⑥⑦は内窓の仕組みそのものに由来するため、事前に効果の範囲を理解しておくことが大切です。

使い勝手に関するデメリット

①窓の開け閉めが二度手間になる

内窓は既存の窓の内側にもう1枚の窓を設けるものです。そのため換気のたびに内窓と外窓の2枚を開けることになります。1日に何度も出入りする掃き出し窓や、頻繁に換気する窓では、この手間を負担に感じる方もいます。

⚠ 「内窓は使いづらい」と言われる理由の多くが、この開け閉めの手間です。出入りのたびに2回開ける動作は、頻度が高いほど負担になります。

対策としては、設置する窓を選ぶという考え方があります。出入りの多い窓は後回しにして、寝室や北側の部屋など「閉めたままの時間が長い窓」から始めると、手間を増やさずに効果を得やすくなります(内窓はどの窓から付けるべき?)。

②掃除する場所が増える

窓が2枚になるため、ガラスの面もレールも増えます。特に内窓と外窓の間の空間は、内窓を開けなければ手が届きません。ここにホコリがたまったまま放置すると、結露が起きたときに汚れが目立ちます。

掃除の頻度を上げる必要はありませんが、季節の変わり目に内窓を開けて中を拭く習慣をつけておくと安心です。手入れの具体的な方法は内窓の掃除とお手入れで解説しています。

③窓辺のスペースが狭くなる

内窓は室内側に取り付けるため、その分だけ窓辺が室内に出てきます。窓枠に物を置いている場合や、窓際に家具を寄せている場合は、置き場所の見直しが必要になることがあります。

あわせて、ガラスの見え方が変わる点も知っておきたいところです。視線を遮る型ガラス(すりガラス調)を選ぶと外の景色は見えにくくなり、透明ガラスを選べば視線は遮れません。ガラスが1組増えるぶん、入る光の量もわずかに減ります。仕様ごとの違いは内窓のガラスはどれを選ぶ?をご覧ください。

またカーテンとの干渉にも注意が必要です。LIXILは、窓枠の内側にカーテンレールがある場合などは移設が必要になることがあると案内しています。カーテンがガラスに密着すると熱割れのリスクが高まるとも説明されているため、設置後のカーテンの位置は現場調査の際に確認しておきたい点です(出典: LIXIL よくあるお問い合わせ)。

設置条件に関するデメリット

④窓枠に一定の奥行きが必要

内窓は既存の窓枠の内側に固定するため、枠に奥行きが足りないとそのままでは取り付けられません。LIXILのインプラスの場合、必要な窓枠の有効寸法は引違い窓で70mm以上とされています。また窓枠の厚みが20mm以上で、傷みや不安定さがなく、取付面に段差がないことが条件として示されています。

奥行きが足りない場合は「ふかし枠」という部材で枠を室内側に延長する方法があります。ただしクロス巻込み納まりやアルミ製窓枠など、ふかし枠を使用できないケースもあります。取り付けの可否は現場調査で判断することになります。詳しくは内窓を取り付けられない窓をご覧ください。

⑤費用がかかる

当然ながら初期費用が発生します。内窓リフォームネットの場合、引違い窓2枚建の通常仕様で45,200円〜(工事費・税込、2026年8月時点)が目安です。窓のサイズやガラスの仕様によって金額は変わります。

ただし内窓は国の補助金の対象になる工事です。補助額を差し引いた実質的な負担で考えると、印象は変わります。金額の内訳は内窓の設置費用、補助金の条件は2026年度の内窓の補助金で解説しています。

効果の限界に関するデメリット

⑥結露がなくなるとは限らない

内窓を付けると窓まわりの温度が下がりにくくなるため、結露は起きにくくなります。ただし結露は室内の湿度と窓面の温度で決まる現象です。室内の湿度が高い状態が続けば、内窓のガラス面に結露が出ることもあります。

「結露が必ず止まる」ものではなく、「結露しにくい条件をつくる」設備だと考えてください。仕組みと、それでも結露する場合の原因は内窓で結露は防げる?で詳しく扱っています。

⑦防音は音の種類で効き方が変わる

内窓は窓のすき間と空気層によって音を伝わりにくくします。そのため窓から入ってくる音には効果が期待できますが、壁や床、天井を伝わってくる音、たとえば上階の足音や建物の振動には効きません。

また同じ「外の音」でも、高い音のほうが低い音より抑えやすい傾向があります。何の音を減らしたいのかによって満足度が変わるため、内窓の防音効果で効くケース・効きにくいケースを確認しておくことをおすすめします。

デメリットを踏まえた上で内窓が選ばれる理由

ここまで挙げた7つを踏まえてもなお内窓が選ばれるのは、住まいの熱の出入りが窓に集中しているためです。YKK APの算出では、アルミフレーム複層ガラスの住宅で窓からの熱の流出入は冬に約50%、夏に約68%とされています(出典: YKK AP「窓の断熱がもたらす効果とは?」)。

壁や天井の断熱工事に比べ、内窓は既存の窓を壊さずに施工できます。1窓あたり最短60分で終わり、外壁側の工事も足場も不要です。効果が出る場所に、短い工期で手を入れられる点が内窓の利点といえます。

デメリットを小さくする3つの確認

  1. 目的をひとつに絞る — 寒さ対策なのか、騒音対策なのか、結露対策なのかで、選ぶガラスの仕様が変わります。ガラス仕様によって性能は変わるため、目的を伝えた上で相談してください
  2. 設置する窓を選ぶ — 家中すべての窓に付ける必要はありません。冷えを感じる部屋、音が気になる部屋から始めると費用も手間も抑えられます
  3. 現場調査を受けてから判断する — 窓枠の奥行き・状態・カーテンレールの位置は、実際に見なければわかりません。見積りは現場調査の後に確定します

設置してから「こんなはずではなかった」と感じた事例と、その防ぎ方は内窓を設置して後悔する理由でも扱っています。

よくある質問

内窓を付けると部屋は暗くなりますか

ガラスが1枚増えるため、光の量はわずかに減ります。ただし内窓の枠は既存の窓枠の内側に収まるため、視界が大きく遮られるものではありません。暗くなったと感じるかどうかには個人差があります。日射を抑える遮熱タイプのガラスを選んだ場合は、透明ガラスより光の入り方が変わります。

1部屋だけ付けても意味はありますか

その部屋の窓まわりの寒さや音に対しては効果が期待できます。ただし家全体の暖房効率という観点では、窓の面積が大きい部屋やよく使う部屋から手を付けるほうが体感しやすくなります。

内窓を外したくなったら外せますか

既存の窓はそのまま残しているため、内窓を取り外すこと自体は可能です。ただし窓枠にはねじの跡が残ります。撤去の可否と費用は施工した業者にご確認ください。

賃貸住宅にも付けられますか

窓枠にねじで固定するため、所有者の許可が必要です。詳しくは賃貸に内窓は付けられる?をご覧ください。

コラム一覧へ戻る