実家の寒さが心配な方へ。親の家に内窓という選択肢

帰省したとき、実家の廊下や部屋の寒さに驚いた経験はないでしょうか。親世代は「昔からこうだから」と我慢していることが多く、住まいの寒さは本人からは言い出しにくい話題です。この記事では、離れて暮らす家族だからこそできる、実家の窓の寒さ対策を整理します。
実家の寒さを放っておきたくない理由
国土交通省は、住宅の室温と健康に関する調査結果を公表しています。そのなかでは、室温が18℃以上の住宅に比べ、12〜18℃・12℃未満の住宅に住む人で心電図の異常所見のある人が多いことなどが示されています(出典: 国土交通省「健康&快適生活」)。
調査の読み方には注意が必要です。この調査は住宅全体の断熱と室温に関するもので、内窓の効果を示したものではありません。数値の詳しい読み方は窓の断熱と健康で整理しています。
また、冬の入浴中の事故は高齢の方に多く、対策として温度差を減らすことが挙げられています。浴室・脱衣所については内窓はヒートショック対策になる?をご覧ください。
なぜ「窓」から考えるのか
住まいから熱が逃げる場所は均等ではありません。YKK APの算出では、アルミフレーム複層ガラスの窓の場合、冬に窓から逃げる熱は約50%とされています(出典: YKK AP)。
築年数の経った実家では、窓が単板ガラスのアルミサッシであることも多く、その場合は熱の逃げがさらに大きくなります。古い窓ほど、内窓を足したときの変化も大きくなります。詳しくは築年数の古い家に内窓は付けられる?をご覧ください。
実家の窓対策として内窓が向いている理由
- 工事が短い — 1窓あたり最短60分。仮住まいも不要で、高齢の方の生活リズムを崩しにくい工事です
- 壁を壊さない — 大きな音や粉じんの出る作業がほとんどなく、当日の負担が小さくて済みます
- 部屋単位で進められる — 家中を一度に工事する必要はありません。長く過ごす居間や寝室から始められます
- 補助金の対象になり得る — 国の「先進的窓リノベ2026事業」の対象工事です(2026年度の内窓の補助金)
進め方:本人の納得を最優先に
1. まず困りごとを聞く
「寒くない?」より、「朝どの部屋が冷える?」「結露は出る?」のほうが話が具体的になります。困りごとが分かれば、どの窓から手を付けるかも決めやすくなります(内窓はどの窓から付けるべき?)。
2. 窓の写真を送ってもらう
離れていても、窓の写真があれば取り付け可否の見当をご案内できます。帰省時にご自身で撮っておく方法もあります。
3. 現場調査・工事には立ち会いを
現場調査や工事の際は、ご本人だけでなくご家族が立ち会えると安心です。帰省のタイミングに合わせたご相談も承ります。
⚠ なお、高齢の方の住まいには訪問販売のトラブルも報告されています。ご家族が関わることは、その予防にもなります。注意点は窓リフォームの訪問販売・点検商法に注意をご覧ください。
期待値の話:内窓で解決しないこともある
内窓は熱が逃げるのを抑えるもので、暖房を使っていない部屋の室温を上げるものではありません。暖房を使わない習慣の家では、まず暖房の使い方の相談が先になることもあります。
また、床下や壁からの冷えは窓とは別の要因です。窓・壁・床の優先順位は断熱リフォームは窓から?で整理しています。
費用と支払いの考え方
内窓リフォームネットの内窓は、引違い窓2枚建の通常仕様で45,200円〜(工事費・税込、2026年9月時点)です。商品は内窓の商品一覧でご確認いただけます。
子世代が費用を負担して親の家に内窓を贈る、という形のご相談もあります。誰の名義で契約・支払いをするかは、補助金や税の扱いに関わる場合があるため、制度を使う際は事前にご確認ください。
よくある質問
親が「もったいない」と言って乗り気ではありません
無理に進めることはおすすめしません。まずは1部屋・1窓から試し、変化を実感してから広げる進め方もあります。
離れて住んでいても契約や工事はできますか
ご相談・お見積りはご家族からでも承ります。ただし現場調査と工事は住まいに入るため、ご本人の同意と立ち会いの調整が前提になります。
実家が持ち家ではなく賃貸の場合は?
貸主の許可が前提になります。賃貸に内窓は付けられる?をご覧ください。
介護のための住宅改修と一緒にできますか
手すりの取り付けなどの介護リフォームと、窓の断熱リフォームは制度も業者も異なります。窓が介護保険の住宅改修の対象になるかは介護のための住宅改修と窓の断熱で解説しています。